2015.11.19
SUPもされるプロサーファーの中迫謙吾プロからのお願いです
『宮崎でSUPを楽しまれる県内・県外の方にお願いがあります!
僕個人の意見ですが、宮崎はSUPに対し他の県に比べると優しい土地だと思います。無数にあるポイント、年間を通して平均的に胸前後ある恵まれた環境が宮崎のサーファーにゆとりをもたせ、寛大な心でSUPを受け入れてくれていると思っています。
宮崎にもSUPルールが存在します。そのルールは宮崎県スタンドアップ協会とサーフカルチャーとで協議し、日南エリア、内海エリア、木崎浜の旧トイレ前から階段前のエリア、赤江滑走路、これらのポイントはSUP禁止ですが、それ以外のエリアは基本的には問題無い事になっています。しかしそれは『サーファーとのピークは共有しない事』が前提であって、この事を守る事によってSUP禁止という最悪の状況を防いでくれています。
僕的に、SUPとサーフィンで最も違う点は『お互いの距離感』ではないかと感じています。ボードの上に寝そべる、または座っているサーファーからSUPを見た距離感と、ボードの上に立ってSUPがサーファーを見る距離感は全く異なります。それは、車高の低い車と大型トラックの違いほど異なります。SUPは見晴らしがよく、状況を把握しやすいがためにサーファーとの距離が近くても違和感を感じない。サーファーはボードの上に座っている高さ以上のものが近くにあると非常に違和感・圧迫感を覚える。この違いこそがサーファーとSUPのトラブルの原因だと感じています。
宮崎はポイントが無数にあり混雑という状況は年間を通して少ないです。だからこそサーファー同士の距離感が他の県に比べて広いと感じますし、狭いと逆に違和感を感じてしまいます。そんな感覚の宮崎だからこそ、特に県外からSUPを楽しみにやって来られる方は気をつけてください。地元での距離感と、宮崎での距離感は全く違います。
僕の中では、BB・ショート・ファン・ロング・SUPは、長さ形、道具が違うだけであって同じスポーツであり、波に乗って楽しむマリンアクティビティだと思っています。だからこそSUP禁止という考え方には少なからず疑問を抱きます。しかしサーファーという立場から見るとSUP禁止というポイントがある事も仕方が無いと思っています。
宮崎は今のところSUPに対して寛大な地ですし、これからもそうであって欲しいと願っています。だからこそ宮崎でSUPをされる県内・県外の方『距離感』を大切に、謙虚な気持ちで楽しんでください。』
トラブルを未然に防ぐ為にもご協力をお願い致します。