2024.04.04
ベルズで61回目、リップ・カールがタイトル・パートナーを務めるようになって50回目のファイナルズ・デイでカリフォルニアのケイトリン・シマーズ(USA)とコール・ハウシュマン(USA)が、WSL2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoyで優勝。
ファイナルはパワフルなバックハンドアタックで勝ち上がってきたコールの7.00から始まった。中盤、グリフィンはスムースなラッピングカットバックからフィニッシュでフィンフリーからリバースを決めて6.93を出して逆転に成功。
しかし、ボードをチェンジしたコールがバンピーな波でフロー。ストレートアップのリップをミックスしたライディングで6.50を重ねてトップを奪い返す。
ラスト2分、グリフィンもターンを繰り返してインサイドまで繋げるが、ニード6.58のシチュエーションで5.87と逆転には届かず、コールに軍配が上がった。
「言葉が出ないね。信じられないよ。正直、しばらくは優勝したことを信じられないと思う。この2週間、毎日ベルを鳴らすことをイメージしていたんだ。それが実現したね。残りのシーズンが楽しみになった。最大の目標は、ルーキーとしてフィジーまで辿り着くことだった。ミッドシーズンカットはもう考えず、今はもっと大きな目標を達成したいと思う。これからが本当の勝負だね。ファイナルの前、グリフィンに子供の頃から夢見ていたことだと話したんだ。本当に楽しかったさ。親友であり、師匠でもある人とファイナルを戦うことなんて滅多にないよ。でも、誰よりも勝ちたい相手でもあった。人生最高の日になるかもしれないね」
ランキング1位と2位の二人による対決となった女子ファイナル。ケイトリン・シマーズ(USA)とジョアン・ディフェイ(FRA)CTのベテラン、ディフェイは勢いに乗ってファイナルに臨み、序盤から主導権を握った。そして2本のミドルレンジを決めたディフェイは、ファイナルを終始リードした。
しかし、残り3分、シマーズはプライオリティを持ってセットの波を取り、6.10をスコアして再び優勝争いに加わった。残り数秒でラストチャンスを迎えたシマーズは、クリティカルなマニューバーを連発して6.67をスコアし、終了ホーンの後、海からあがって来てベルズ初優勝のアナウンスを聞いた。
「最後の波のとき、”これはいけるかもしれない “と思ったんです」とシマーズは語った。「このスポーツでは、そういうことが起こるから、常に自分を信じなければならないんです。まだ信じられないし、現実味がないですね。
これほど高いレベルでは、優位に立つ方法を考えなければなりません。考えることはたくさんあるし、優勝できて最高の気分です。この波は本当に難しいので、最高の気分です。世界No.1って最高の響きですね」。
ミッドシーズンカット前、最後のイベントになる第5戦『Western Australia Margaret River Pro』は4月11日〜21日に開催される。
『Rip Curl Pro Bells Beach』結果
1位 コール・ハウシュマンド(USA)
2位 グリフィン・コラピント(USA)
3位 マシュー・マクギリヴレイ(RSA)、和井田理央(IND)
5位 モーガン・シビリック(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)、ジェイク・マーシャル(USA)、ケイド・マトソン(USA)
ウィメンズ
1位 ケイトリン・シマーズ(USA)
2位 ジョアン・ディファイ(FRA)
3位 ブリッサ・ヘネシー(CRI)、キャロライン・マークス(USA)
5位 エリー・ハリソン(AUS)、ソーヤ・リンドブラッド(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)
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